GWは特にどこにも行かなかったのですが、恩師と再会しました。その恩師は私が中学校時代にお世話になった先生です。勉強がまるっきしダメだった私を育ててくれた恩人です。私の学生時代は本当に勉強が嫌いで、如何にして勉強をしなくて良いかを考えることに頭を使っていました。そんな私を育ててくれた先生は、勉強の話より道徳の話を私によくしてくれました。時には面白い話をしてくれたり、時には感動する話、時には叱られて泣いたり、私の原点はその恩師に育ててもらったようなものです。そして今私がこうしてクライアントの人財の育成サポートさせて頂けるのもその恩師のおかげと改めて気づくとことになりました。(私もクライアントのスタッフに仕事以外の話をよくするからです。)
教育ではなく育成サポート
恩師が私に道徳の話をしてくれたりしたのは今でいうマインドセットをしてくれていたのだと思います。私は人財育成サポートをさせて頂き感じていることは『教育』なんかはできないということです。教えて育てるというのは一方的な押し付けであり、その人が自分から成長したいという気持ちにならないと人が成長することはありません。従って人財育成をサポートする際にはまずはマインドセットをしてあげることが重要なのです。それを勘違いして知識を押し付けているだけではその人は成長することはありません。古来より職人の世界では技術は教えるものではなく盗むものとして、決して師匠から教えることはなかったといいます。それはその人自身がもっと技術を磨きたい、成長して人を喜ばせたい、人から頼られたいと自ら思わない限り吸収しないからだと思います。極めて効率の良い育成方法だと思います。私は今になり古来の職人が技は盗むものという真意が理解できるようになりました。
荒れた学校の再建
恩師は荒れた中学校の再建にも校長先生として携わって来ました。そして再建するに当たり鍵となるのは何かを聞いてみました。そうすると以下のような回答がきました。
・再建はトップで決まる
・トップは現場にいる必要がある
・自ら掃除する(現場の観察をする)
・そして適宜フィードバックを行う
・(生徒・先生の)良い所を褒めて伸ばす
・当たり前のことを当たり前のようにできる
・挨拶を自分からする
・人して当たり前のことをできること
・風紀を正すことで学力は上がる
・良いリーダー(先生)
・常に人(生徒)の良い点をみつけ褒める
・叱るまえになぜを聞く
・生徒のことをよく理解し、その子にあった課題を出す
上記の話を聞いていると学校も企業も同じだなと感じました。やはり組織はトップで決まる。そして基本を忠実に実践することでその組織は良くなる。非常に勉強になりました。
まとめ
学校の先生はパフォーマンスを給料に反映することが難しいなかで先生をやる気にさせたりできるというのは、興味深いです。特に営利組織においてはすごく参考になると思います。社員の給与を上げることが苦しくとも社員のモチベーションを上げることは可能であるということが証明されたことになると思います。経営者の方や人事を預かる方は今一度自分の会社のスタッフのモチベーションが高いかを棚卸ししてみてください。そして高くない場合は何が不足しているのか?どう行動すればスタッフのモチベーションが上がるのかを考えてみてください。
ダイナリンクス合同会社
代表 松井康成
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