組織内における不都合な真実

更新日:5月9日

 本日NHKプレミアムで放送された『世界大惨事大全「スペースシャトル コロンビア号 空中分解事故」』を見ました。



 内容はコロンビア号が地球帰還時に起こった空中分解事故の原因を検証する内容の番組でしたが、そこで議論されたのは組織ヒエラルキーの問題でした。今回はコロンビア号の直接的な事故原因ではなく、もっと根本的な原因である組織の在り方について書きたいと思います。筆者も組織に属していたためこの組織文化という得体の知れない怖さというか、つかみどころのないバイアスがかかる状態を幾度となく感じたことがあります。


 組織というものはトップダウンが強過ぎると何も言えない状態に陥ってしまいとんでもない大惨事や人命に関わるような事故を起こしてしまします。一度暴走を始めたこの『見えないバイアス』は人をも飲み込み、誰も止められない状態になってしまいます。勇気のある誰かがそれを訴えようとしても組織がそれをもみ消してしまうのです。そこには様々な理由があると思います。

・上司に意見すると出世できない
・嫌われたくない
・めんどくさい
・スケジュールを遅らせることはできない
・利害関係者に迷惑がかかる
・そもそも問題意識が低下している

もちろん組織のリーダーや幹部はそれを知る由もありません。組織ヒエラルキーの途中でもみ消されるのですから。よく『なんで言ってくれなかったんだ』『どうして相談してくれないんだ』という言葉をよく耳にしますが、そもそも普段から現場スタッフが思ったことの言える環境づくりができていないのです。つまり心理的安全性が担保されていない状態になっているのです。心理的安全性は意識的に『環境づくり』をしないと醸成されることはありません。また、地道に積み上げたその環境がたった一言の失言ですべて崩れることもあります。現場スタッフが上長に思っていることが言える環境づくりは相当の労力を必要します。

心理的安全性については以下の本がお薦めです。



 今回の知床遊覧船の事故にしても前述した内容と同じ問題が組織内に蔓延していたと容易に想像ができます。本当に犠牲者の方にご冥福をお祈り申し上げます。


 では問題である『見えないバイアス』に対する対処法はあるのでしょうか?お察しの通り、残念ながら組織内には解決法は存在しないです。解決策は独立性要件を満たした人が組織横断的にガバナンスする制度を設けるしかありません。しかし、現在では独立性要件を満たした人が組織に対してガバナンスをする機能はありません。上場企業については、社外取締役や社外監査役設置の義務はありますが、所詮その企業からの雇われです。


 筆者の見解は国がこのような機関を設け、ガバナンスさせるのが賢明だと考えます。理由は前述したとおり当該組織に雇われている時点で独立性要件を担保できないからですその時点で『忖度』が生じ、ガバナンス機能は失われます。従って、国がそのような機関を設け、機能させることが賢明だと考えます。


 同時に経営コンサルティングも実施することで停滞している企業の後押しができれば税収も上がりその機関にかかる費用もカバーできるのではないかと考えます。

でもそれをできる人材が不足している現実から考えると厳しいですね。


今回のポイントは2つです。
1. 心理的安全性を醸成せよ。
2. 独立性要件を満たした人材を活用せよ。=組織内に多様性を持たせよ。

ダイナリンクス

代表 松井康成


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