IT化の錯覚

更新日:5月12日

日本にデジタル庁が設置されデジタル化予算なるものが閣議決定されITツールを導入する動きが進んでいるが、中小企業をコンサルしている筆者は次のように考えています。

IT化をITツールの導入と勘違いしているケースを多く見受けられます。工場で例えるなら生産工程やリードタイムのない工場に高価な生産設備を導入したところで宝の持ち腐れだからです。生産設備は生産管理や業務改善をやり尽くした会社がさらに生産効率を上げるために導入します。また設備は所詮設備のためやはり頼るところはそこで働く人の質なのです。


ところが、ITを導入すると既存の問題が解消するかのように思っている経営者が非常に多いのです。IT化は工場の生産設備と同じため、その前にやるべきことをやり尽くしてから取り組むべき課題です。


そして最も大切なことはIT化をすることの目的です。効率化そのものは目的ではありません。なぜか、効率化は顧客に価値貢献しないからです。目的は顧客に価値貢献することであり、効率化そのものではないのです。効率化された結果、社員が楽になっただけでは会社の固定費としては以前と変わりません。(多少残業代は低減できますが)つまりITというのは顧客に価値貢献するための手段のひとつに過ぎないのです。もちろんIT化により顧客の利便性が上がることは目的になりますので、誤解の内容に付け加えておきます。




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