ここ最近政治家による汚職が目立っていますが、それは現在だけではないと思います。恐らく幕末(江戸時代後期)も同じような問題に直面していたと思います。故に下級武士たちが倒幕を掲げて明治維新が実現できたのだと思います。どの時代でも平和な時代が続くと少しずつ緩み始め、権力闘争、既得権、それらに伴ない賄賂が横行するようになります。これらは政治界にとどまらず、経済界でもあります。学閥、派閥による権力闘争です。そういったことが起こる最大の要因は平和ボケだと思います。政治界なら平和な時代が続く、経済界なら安定的な経営が続いた時代に起こります。そしてそれらに共通しているのが、誰のための組織か?
自分たちの組織は誰のためのものか?
政治界であれば国民、経済界であれば消費者ですよね。かならず組織には誰かに向けてのサービスや財の提供があります。従って、政治家には国民の暮らしを平和に豊かにすることが生業です。経済界はサービスや財、困ったことを解決手段を提供すること。こんな簡単なこと?と思われるかも知れませんが、それらを忘れて既得権を追い求めてしまうようになるのが組織の恐ろしさです。人は弱い生き物です。権力を持てば、『自分がこの国を動かしている』『自分がこの会社を動かしている』という錯覚に捕らわれてしまいます。そうなると「騎虎の勢い(きこのいきおい)」一度もった権力は手離せなくなります。孔子も、自分を客観的に見れる力が重要だと言ってます。自分にとっての適量を理解し、権力にしがみつかず、最適な時期に身を引くこと。欲望に囚われ自らの晩節を汚す人は枚挙にいとまがありません。自身もかくありたいと願ってます。
※騎虎とは、虎の背に乗ることを指します。虎の背に乗った者は、途中で降りると虎に襲われてしまうために降りられません。そのため、物事が勢いづくと引き返すわけにはいかなくなるという意味が「騎虎の勢い」にはあります。
解決する手段
江戸時代は封建制度だったため選挙というものがなく、故に下級武士たちが草莽一揆(そうもういっき)し、長州藩、薩摩藩を中心に倒幕に動きました。今で言うクーデターです。しかし、現在ではクーデターのようなことは起こり得ませんが、民主政に則った選挙があります。しかしながら、選挙も機能しなくなってるのは、前述と同様国民の平和ボケです。選挙に行かなくても自分たちの生活に支障がないからです。それは政権与党にとっては好都合です。選挙に行ってくれる層にのみ喜ばれるサービスをすれば良いからです。それがシニア層です。シニア層に喜ばれる政治をすれば自分たちの地位が脅かされることはないのです。なので私は言いたい「選挙に行きましょう!」それが今の日本を変える唯一の手段です。日本の投票率は低すぎます。自分たちの国を自分たちで守ること。それが腐敗した政治を正すことになります。
ダイナリンクス合同会社
代表 松井康成
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