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深刻化する人材不足

 

深刻化する人材不足」は最近現場でよく拝聴するようになりました。人材不足による倒産が増えている現実を見れば分かります。これから先さらに増えるでしょう。先日も地元の商工会議所で話を聞くと人材は都心の企業に取られるため、地方都市は人材が来なくて困っているようです。


 人材不足はどのようなケースがあるのでしょうか?

①労働力不足

 理由1:他社の給与が上がり離職者が増える。

 理由2:募集しても応募が来ない。

②マネージメントできる人材不足

 理由1:他社の給与が上がり管理職が転職する

 理由2:管理職が定年退職する

 理由3:管理職が育って来ない、またリクルートではコストが合わない。


①は量の問題、②は質の問題です。両者の問題は違うように見えますが、実は根本の部分は同じだと私は考えています。経営層と現場のコミュニケーション不全によるものです。退職の大きな理由は、「あきらめ」です。何を言ってもムダ。この会社は聞く耳を持たない。それは未来永劫会社は変わらないことを意味します。そこに留まることが最大のリスクになるからです。

実は従業員は辞めたくないのです。辞めるという判断はリスクを伴ないます。そのリスクを冒すための勇気も必要とします。私は元サラリーマンだったのでその気持はよく理解できいます。ではどうすれば良いのでしょうか?


ゲームチェンジを知らないとゲームオーバーになる

 今世間ではゲームチェンジが起こってます。以前の感覚で経営をしていると明るい未来は来なくなります。ではどういうゲームチェンジが起こっているのか?それは「人を会社のためのパーツ」という考えから「一人ひとりの人生を豊かにする」に変わってます。パーツは取り替えが効きます。なので大切にしません。人というパーツには心があります。世間の情報が容易に入手できる昨今では、世間と自社の差を痛感してしまうのです。特に隣の芝は青い同様、他社が良く見えてしまう現象は避けられません。

 巷では「人的資本経営」や「パーパス経営」という言葉をしばしば耳にしますが、まさしく人を幸せにする経営だと思います。会社が従業員の幸せを考えることにより、従業員は会社に貢献しようという意欲が湧きます。そういう理念の持った会社には優秀な人が集まり、そうでない会社から人は流出するでしょう。中小企業は給与を上げるには限度があります。給料以外で人を惹き付けるためには、まずは経営陣の人への考え方の意識改革が必要だと思います。

ダイナリンクス合同会社

代表 松井康成


工場

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