私が人材育成に携わっているなかで、成長する人には特徴があります。それは自分軸で考えれる人か否かです。それは自責の人か?他責の人か?です。ではなぜ他責になる人がいるのでしょうか?私ががAさんにアドバイスした場合のケースを考えてみましょう。
私:Aさん、先日の案内文だけど分かり辛いと思うのですが、どう思いますか?
Aさん:以前Bさんから指摘があり、そのように変えました。(私の意図ではありません。)
上記の会話より、Aさんの心の中を推察すると以下の理由が考えられると思います。
・私はBさんの指示を仰いでいるだけ
・自分(Aさん)は悪くないことを証明したい
上記のような理由が考えられると思います。
しかし依頼した相手は以下のように考えます。
依頼相手視点
・Aさんは他責の人だ
・Aさんに言っても他責にするから無意味だ
・今後は他の人にお願いしよう
Aさんの問題
・自分軸で考えないため成長しない
・他者はAさんにアドバイスしてくれなくなる
・他者はAさんに仕事を依頼しなくなる
上記から分かるように他責は自己成長が鈍化するのみではなく、自分に仕事の依頼が来なくなります。仕事の依頼が来ないということは経験の毀損に繋がり、成長しないばかりが仕事が来ない=必要とされないとなります。
逆に自責の人は自己成長するだけではなく回りから信頼され、更に仕事依頼が増えるため経験をする機会が増え、良い成長のスパイラルに入ります。
ここでのポイント
この話にはポイントがあります。それはAさんの他責気質についてです。Aさんは自分が他責であることを自覚してません。なぜか?思考バターンというのは無意識に処理しているからです。従って第三者から指摘されない限り自分の課題を理解することはできません。悪しき思考パターンはコーチを付け、課題が出たタイミングでタイムリーに指摘してもらうことが一番効果的です。リーダーはチームメンバーの悪しき思考バターンが出た時は即時指摘してあげてください。よろしくお願いいたします。
ダイナリンクス合同会社
代表 松井康成
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