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Yasunari Matsui

課題の仕分

 先週までは現状を正しく認識することを書きましたが、今週は課題の仕分について書きたいと思います。結構課題を一括りに考える会社が多いのですが、課題が出たら以下の内容に仕分してください。

  1. 人の課題

  2. 組織(ルール)の課題

  3. システムの課題

 上記で仕分するとどうでしょうか?ほとんどが「人の課題」「組織(ルール)の課題」に仕分されると思います。私の過去の経験からしても約8割は「人の課題」「組織(ルール)の課題」です。「システムの課題」は1〜2割といったところでしょうか。しかし、「課題の仕分をせずシステム導入すれば自社の課題は解決される」と錯覚している人が多いことはご理解頂けると思います。下手すると現状認識すらできていない会社が多いのですから。


システム投資を有効にするには

 システム投資は既存業務に導入してもアナログ業務をデジタルにするだけですので、得られる効果は僅少です。システム導入するのであれば、前述した「人の課題」「組織(ルール)の課題」を改善した上でシステムを導入すると確実に得られる効果は増えます。従って業務改善を実施した後にシステム導入する順序で進めるべきです。


システムの課題は?

 システムの課題は、限定されて来ます。例えば、

  • 商品アイテム数が多くて発注管理が追いつかない

  • 商品アイテム数が多くて管理できない

  • インプット経路が複数あり同時入力ができない

  • etc


仕分業務

 在庫が合わないからシステムを入れたいという相談が多いですが、システムを導入しても在庫は合いません。システムがなくても在庫が合っている会社は合っています。アナログで出来ていないことをデジタルにすればできるという考え方はシステム投資の費用対効果を得られません。まずは徹底的になぜ合わないのか?何が問題なのか?どうすれば在庫が合うようになるのか?を考え業務改善をしてください。そうすると「システムの課題」のみが残ります。その段階でシステム投資を検討するための準備をすることをおすすめします。


ダイナリンクス合同会社

代表 松井康成

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