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あなたはこの問いに即答できますか?

 私の尊敬する方に吉田松陰先生がいます。吉田松陰先生は享年29歳で生涯を終えた方なのですが、私が驚かされたのは若干29歳でここまで人間として成熟していたのか?ということです。幕末から明治維新の日本人は精神的に成熟していたのだなと感じます。同時に自分の未熟さ、不甲斐なさを感じずにはいられません。

 今回は大河ドラマ『花燃ゆ』の中から高杉晋作、久坂玄瑞、吉田松陰が松下村塾で高杉晋作が自分の将来について久坂玄瑞と吉田松陰に嘆くところから始まります。


高杉晋作:それがのう、どうもつまらんでのう

久坂玄瑞:つまらんじゃと!

高杉晋作:のう久坂、俺はなんか気の病かもしれん。人生がつまらんで、つまらんで仕方がない。俺の進む道はもう決まっとる。それを誇りにも思っちょる。じゃがなんかが足りんのじゃ。自分の行く末を考えると退屈で退屈でいっそう死にとうなるんじゃ。ここに来たのもただの暇潰しじゃ。

久坂玄瑞:ふざけんな。暇つぶしで来るんなら今すぐ帰れ。ここはもうお前の来るところじゃない。俺は思うとる。誰に馬鹿にされようと、笑われようと本気で思うとる。この松本村からこの国を変えようと、武士でない自分にもできることがあると。このお方(吉田松陰)がそう思わせてくれた。そう思えてからここで学ぶことがたのしゅうてたのしゅうてしょうがない。ここにいるみんなもきっとおんなじじゃ。お前の人生がつまらんのは『お前がつまらんからじゃ!』

吉田松陰:高杉くん、君の志は何ですか?僕の志はこの国を良くすることです。志があれば罪人でも生きるのが楽しい。やる気が尽きることはない。志を立てることは全ての源です。君がもしこの小さな萩の御城下で由緒ある武家の後取りとして人生を考えているなら、君にとってそれはつまらんことでしょう。君はそれを望んではおらんのだから。志は誰も与えてくれません。君自身がみつけ、それを掲げるしかない。君は何を志しますか?

 どうですか?全ての人に問いを投げかけてますよね。『あなたの志は何ですか?』と問われた時にあなたは即答できるか?また、志は誰も与えてくれません。それは自身で見つけるしかないのです。吉田松陰先生は現代人に対しても素晴らしい問いを残してくれました。皆さんもぜひ考えてみてください。


ダイナリンクス合同会社

代表 松井康成



前回の私のブログはこちら→吉田松陰先生の言葉


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